作成日:2020/11/11
【建設業者様】内装・塗装・電気・水道業者格付け制度導入 悪質業者排除狙い
国土交通省の発表によると、2021年度から内装・塗装・電気・水道などを専門に行う中小・零細を中心とした工事業者を対象に、格付け制度を導入するとのことです。
格付けは国交省のホームページで公表され、利用者が工事を依頼する際の判断材料としてもらうほか、悪質業者を排除するという狙いがあります。
格付けの基準となるのは、建設技能者の人数や施工実績などの「施工能力」、建設業の許可年数や財務状況などの「基礎情報」、処分歴や社会保険加入状況などの「コンプライアンス」の3項目です。
項目ごとに星印1〜4個で評価され、国交省が作る指針などに基づき、希望した業者について、内装や塗装などの各業界団体が格付けを行い、順次公表されます。
また、将来的には公共工事の発注で格付けを活用することも検討しているとのこと。
現場で作業する建設技能労働者数は、2019年時点で324万人と過去20年間で25%減少しました。
また、技能者の高齢化も進んでおり、55歳以上が35%程度を占めるのに対し、29歳以下の若手労働者は約1割にとどまっています。
国土交通省は、現場の専門職が不足し、計画通りに進まない工事が増えるという危機を回避し、若い世代に就職先として選んでもらうため、格付け制度で業者の信頼度を高めるという点も目指しています。